院長挨拶

閲覧いただきありがとうございます。
初めまして、鍼灸庵みがき院長の小林由磨（こばやしゆうま）です。

少年時代

釣り一家に生まれ、祖父や父の影響で幼いころから釣りが大好きでした。
昔から「ハマったらとことん」で色々なものに手を出すより、一つのことをとことん極める性格であったため、「次はいつ釣りに行くの？」といつも家族を困らせていました。

幼稚園から中学校までの写真のほとんどは釣竿を持っています(笑)
そんな環境で育ったおかげで釣りの大会で何度か優勝するという貴重な経験をさせてもらえました。

鍼灸師を目指したきっかけ

私が鍼灸師を目指したきっかけは、陸上競技短距離走で右膝を痛めたことでした。

中学3年から陸上を始め、陸上競技短距離走一筋の学生生活を送りました。
実は足の速さは中学までは後ろから数えた方が早かったのですが、努力し続けることで少しずつ縮まっていく記録に毎日の練習が楽しくて仕方ありませんでした。

高校の体育祭では毎年100m走にエントリーしました。
1年生時は予選敗退、2年生時は決勝進出、3年生時は優勝と、高校最後に校内１位の記録を持つことができました。

この陸上競技の経験から「継続することの大切さ」を学べたと思います。

そして大学3年時、７年間続けた陸上競技で右膝を痛めました。
いつもなら少し安静にしていればまた走れていましたが、この膝痛だけは今までのものとは違い悪化の一途。

様々な病院や治療院へ行き、やれるだけの治療を行いました。
しかしどこへ行っても原因不明、骨に異常はないと首を傾げられました。
痛みで走れない日々が続き、焦りは諦めに変わりつつありました。

そんな中、ただ一院だけ、私の症状と向き合い誠実に施術してくださった鍼灸師の先生がいました。
その先生のお陰で騙し騙しでもなんとか競技を続けることができました。

陸上競技を引退後、今度は私が治す側に回ろうと思いました。

怪我をした選手を1日でも早くグラウンドに戻してあげたい。
痛みに苦しんでいる人を、あの先生のように誠実に治療したい。

その想いで鍼灸師になる決心をしました。

施術家としての転機

私の施術家としての転機は鍼灸専門学校3年時、森田義之師匠との出会いです。
当時このまま卒業して鍼だけで患者さんを助けていけるのか、自身が生活していけるのかを悩んでおりました。
自分と患者さんの人生を預けられる自信がなく、様々なセミナーへ赴きましたが自信を確信に繋げられるものを見つけられませんでした。
そんな時、森田義之師匠のトリガーポイント鍼治療を受け、その悩みは吹っ飛びました。

すごい！！この治療法になら人生をかけられる！！

血と汗と涙の下積み時代

専門学校卒業後はトリガーポイント鍼療法を実践している整骨院に勤めさせていただき、整骨院が休みの日は毎週、森田先生のトリガーポイントセミナーで助手をさせていただきました。

セミナー助手後は当時住んでいたワンルームアパートに下積み仲間３人で集合し、セミナー内容の復習、アウトプットを「これでいいのかな？」「あ、こういうことじゃない？」と、試行錯誤ながら行い続け、翌週のセミナー時には森田先生や講師の先生方をスッポンのように質問攻めにしました（汗）

下積み仲間３人は私を含めて鍼はまだ下手くそで、「痛いのはお互い様」とお互いを実験台に遠慮なしに鍼を打ち合いました（笑）
私の技術はこの小林家練習会で飛躍的に伸びたと確信しております。

家賃29,000円のワンルームアパートでの1日500円生活。
固めに炊いた玄米、1枚25円のスライスチーズ、固ゆで卵が主食でした。

その日々を記したノートは血と汗と涙にまみれたグチャグチャな殴り書きながら、宝物です。

兄弟子の下で技術をみがく

平成26年10月、縁あって兄弟子にあたる吉村亮次先生の下にお勤めできる機会をいただけました。
吉村先生の下では、超音波エコーを使用した３D解剖、不適応疾患の見極め、精密な刺鍼技術が学べました。

完全自費施術での厳しい環境は、常に自身のスキルを高めていかなければふるい落とされてしまいます。
日本にあれ以上の環境はないと今でも思っております。
吉村先生の元に勤めさせていただけたことは鍼灸師として、とても光栄なことでした。

最高の師匠、最高の仲間、最高の環境に恵まれたことを心から感謝いたします。

鍼灸師としての使命

臨床現場で多くの患者様を診させていただき感じたことは、現在の慢性疼痛の現実です。
どこへ行っても痛みが取れない、痛みの原因がわからない。
過去の自分のように、焦り、不安、諦めの感情を抱いている方が本当に多くいることを知り、鍼灸師として為さねばならない使命を自覚しました。

この「超音波エコー×トリガーポイント」の技術が広まれば私の手の届かない地域の患者様の救いになれるかもしれない。

そんな想いで日本整形内科学研究会関東ブロック運営委員として医師、理学療法士を含めた多職種を対象に年間数十回のエコー講師、トリガーポイント鍼療法講師をさせていただいております。

鍼灸庵みがき開業

令和元年10月4日、文京区根津にて鍼灸庵みがきを開業いたしました。

開業の経緯はまるで地元文京区に導かれているような素敵なご縁でした。
この開業は自分一人で成したことはほとんどありません。
本当に様々な方とのご縁があって、私の今があります。
その方々への恩を患者様に喜んでいただくことで少しずつでも返していければと思います。

私の鍼灸師としての理念は人に感動を与えられる人間になり、日本の慢性疼痛問題に貢献すること。

上記を実現するため、人と人との繋がりを大切にし、生涯腕をみがき続け、一人ひとりの患者様と真摯に向き合い誠心誠意の施術をさせていただくことを誓います。

院長プロフィール

名前: 小林由磨
出身: 東京都文京区
趣味: 筋トレ、お酒、聞く読書
座右の銘: Live as if you were to die tomorrow.
Learn as if you were to live forever.
(明日死ぬつもりで生きなさい。
永遠に生きるつもりで学びなさい)
所属学会: 日本整形内科学研究会　関東ブロック運営委員
東京都鍼灸師会　会員
文京区鍼灸師会　会員